最近よく聞くFireって何?「Fire最強の早期リタイヤ術」
もの読むひと管理人のBeeです。
最近ネットニュースやテレビなどでもFireという言葉を聞く機会が増えました。
トランプ大統領が昔やっていたテレビ番組の決め台詞「You are fired!(お前は首だ!)」ではなく、Financial Independence Retire Earlyの略語です。つまり経済的な自立を果たして、会社を早期にリタイヤすることを指します。
様々な人がFireを達成していますが、今回の本がFireという概念を一般的に広めた本だと思います。それでは会社を早く辞めたい人もそうでない人も中身を見てみましょう。
・One Phrase Summary
既に投資の勉強をしたことがある人には前半部分は知ってることが多いのではないでしょうか。この本で新たに提示した概念として大事なのは”Fireに必要なお金は意外と少ない。Do it!!”でしょうか。
・Fire 最強の早期リタイヤ術のエッセンス
- 仕事選びにはPOTスコアを参考に(それってペイする仕事?)
- 資産形成には複利を味方に。借金はマイナスの複利効果
- お金は麻薬と一緒。消費して気持ちいのは最初だけ
- マイホームには賃貸にはかからない追加コスト有り
- 投資の手段としてインデックス運用は有用
- 現代ポートフォリオ理論を使おう。投資割合を決めてリバランスを
- Fireに必要な金額は4%ルールで算出
- 世界旅行は意外と安い。夫婦二人で年間4万ドル
- 収入・投資・支出が資産形成の構成要素。あなたの得意技は?
・仕事選びにはPOTスコアを参考に
キャリアを選ぶ際に自分の情熱に従うのではなく、経済的に報われるのかを考えるのが大事、と筆者は言います。POTスコアとは、給与の中央値と最低賃金の差額÷その職業に就くためにかかったお金で計算出来ます。
米国のケースなので日本とは違う部分もあると思いますが、例えば大学院まで行って日本のメーカーとかに就職するのと、中学卒業で大工になるのって実はどっちが費用対効果として割がいいのかを考えるってことでしょうか。
「できる30代は「これ」しかやらない」でも重要なポイントとして出ていましたが、あなたの給料を決める大半はあなたの能力ではなく、あなたがどこで働くかが重要ということです。
・Fireに必要な金額は4%ルールで算出
机上の空論と言われれば机上の空論ですが、1年間の生活費が投資ポートフォリオの4%と等しければ投資ポートフォリオが向こう30年間でなくなる可能性は5%程度しかない、というものです。相応の金額を投資ポートフォリオとして保有していれば投資により儲かる部分もあり、少しずつ切り崩してもなくなる可能性は低いです。
これは計算としては分からないではないですが、それにベットして会社を辞めるのはまた別の勇気がいるなぁと思います。
・終わりに
私は投資歴が長く今の仕事が好きなのでこの本を読んで新たな感動等は余りなかったのですが、今まで資産形成とかに興味なく、会社なんか早く辞めてやる!と思ってる人は一回読んでみると新たな目標が出来ていいのかもしれません。
Have a nice reading life
30代に求められる働き方とは?「出来る30代はこれしかやらない」を読んで
もの読むひと管理人のBeeです。
社会人生活も10年を超えて改めて30代は20代と違う思います。
将来への可能性と選択肢が広がっている代わりに何物でもない20代。
積み上げたものがある代わりに将来への閉塞感も感じる30代。
今回読んだ「できる30代は「これ」しかやらない」では外資系コンサルティング会社を経て、現在では人材育成に携わる筆者が伝えたい30代で必要な働き方を読みながら改めて自分を見直しました。今回読んだ本は前提となる考え方と具体的にアクションに反映できる箇所の双方が盛り込まれているので、実用的だと思います。
・One Phrase Summary
この本は読んだ人がどのようなキャリアを積んで、今どのポジションでどのような働き方をしているかによって響くポイントが変わると思います。一言で言えば、”30代は成果を出す為に働き方を変える必要がある”というメッセージを受け取りました。
・「できる30代は「これ」しかやらない」のエッセンス
- 30代は人生の分岐点。世の中や社会を動かす世代
- 分かれ道は能力ではなく働き方。成果のコスパに意識を
- 何より大事なのは自分にあった場所選び
- 不得意なことに目を向けず得意なことを目指す
- 組織の中にいる30代は挑戦すべき。挑戦しても致命傷は負わない
- キャリアはアップではなく面積
- ソリューション・フォーカス。”なぜ”ではなく”どうすれば”を問う
- 人間関係の温度差はその人に対する情報量で決まる
- ソラ・アメ・カサは使えるフレームワーク
- アウトプット・コツ・理由をセットにした仕事の依頼
- 根回しの本質は、反対意見を事前に把握すること
・何より大事なのは自分にあった場所選び
この本にある具体的なアドバイスの前提は、なんだかんだ言っても給料はあなたが働く業界で決まるよってことです。そして会社とあなたには相性があるということでもあります。
この章は読む人によって響くポイントが一番違う箇所かなぁ。
私は今働いてる会社にしか就職活動で通らなかったのですが、今の会社との相性は良いです。この人は絶望的に合わないぜって上司は数えるくらいですしね。
働くのが辛い人って友達でもいます。
でもそれってよく話を聞くとその友達の能力とか仕事が出来るかとじゃなく、周りの人間関係だったり、その結果としての給料が根本的な原因だったりします。
何よりどこで誰と働くかが重要だってことです。
・ソリューションフォーカス。”なぜ”ではなく”どうすれば”を問う
これ仕事ですぐ使おうと思った箇所です。
プレイヤーとしての能力が認められてマネージャーになる。
でもマネージャーに求められる能力はプレイヤーと違う。
この断絶を上手く繋いでくれるのがソリューションフォーカスだなと感じています。
部下に仕事を依頼して出来なかったとき、なぜ出来なかった、を聞くと上下の立場の差もあり、かなりのプレッシャーを受けると思います。
でもその時に、その状況に対してどうすれば出来ると思うか、を聞くと出来なかったことを攻めるのではなく、二人で前を向いて一緒に考えてる環境を作りながら、部下が自律的に考えて成長できる。これは今の時代にも合う取り入れるべき手法と思います。
・根回しの本質は、反対意見を事前に把握すること
根回しって聞いて皆さんどう思われますか。
根回し大好き!自分の得意技は根回しです!って言う人は余りいないと思いますし、どちらと言えばネガティブなイメージがあると思います。
でもこの本ではそのイメージを否定します。
プレイヤーでいられた20代とは違い、30代では組織を動かしていくことが求められます。
その際に自分が進めるべき仕事に対して決裁権を持っている関係者がどの様に思っているのかを事前に把握することは必須だというわけです。
仕事を成功に導く為に必要な事前準備の一つが根回しと言えるのかもしれません。
また関係者に事前に説明することで自分達だけでは気付けなかった仕事の穴に気付けるかもしれません。悪いことばかりではない根回し。あなたも明日から活用されてはいかがですか。
・終わりに
ここまで30代で求められる働き方について触れてきました。筆者は多くの人に成功して欲しいと思い書いてきていますが、最後には成果を出して仕事が楽しくなり仕事中毒に陥ることが多いのもまた30代の特徴と言っています。
仕事が人生の全てという人もいれば、仕事は生活の糧を得る手段だという人もいるでしょう。
どちらにせよ仕事で成果を残せるなら残せた方がいいかと思いますので、働き方に悩んでいる人は読んでみて下さい。
Have a nice reading life
なんか新しいこと考えてよ?と言われたらどうする。「企画」を読んで
もの読むひと管理人のBeeです。
社会人になって働きだすと上司からや周りから何か考えておいて!と言われることがあります。それは今度部でクリスマスパーティーするからなんか考えておいて、ということもあれば、会社で新しいビジネスに取り組みたいからなんか考えておいて、という場合もあります。
今回読んだ「企画」という本では、フジテレビ在籍中に”逃走中”や”有吉の夏休み”などを考えだし、今は独立してコンテンツプロデューサーをしている高瀬さんが”企画とは何か”について語ってくれています。
・One Phrase Summary
この本は何か考えなければいけない人、考えたい人を後押ししてくれる本です。
筆者の高瀬さんの言いたいことを纏めると”企画とは決めることであり、企画に失敗はない”ということです。なんか簡単そうじゃないですか?
・企画のエッセンス
- 企画とは決めることである
- 可能性を適度に狭めることが大事。制約が企画を生む
- 情報は情報の集まるとこに集まる。15分の雑談で情報をUpdate
- 人の欲求に基づく企画を(例:人は損をしたくない)
- 違和感を使う、世界観を使う
- 企画書は読ませるものではなく見せるもの
・制約の重要性
なんか考えて!なんでもいいからさ。と言われると一見自由のようでいて不自由です。
それは考える手がかりがないから。適当なお願いをしてきた人と考える方向性が合ってるか分からないから。
例えばクリスマスパーティーの幹事を依頼された時も、予算が一人5千円と1万円では違うし、立食か着席かでも変わってくる。色々な制約がある中で”何かを考えて決める”ことが企画なのだ。まずは制約を確認しよう。決めよう。
・15分の雑談で情報をUpdate
何か考えてと言われて本当にゼロからイチを考えれる人は天才だ。
そんな人はさっさと会社を辞めて独立すれば良いと思う。だいたいの人はそんな天才ではない。
じゃあどうすればいいか。アウトプットする為にはインプットが大切、という基本に戻ることだろう。勿論メディアなどを通じて情報を集めるのもいいが、最新の情報は人が持ってることが多い。
それも日常からコミュニケーションを取ってる人ではなく、久しぶりに合う人とは知らない情報が多いだけに新鮮な情報が多い可能性がある。昔だったら会社の廊下で偶然合う知り合いと雑談とかも出来たけどリモートワークが一般化した今はそれも難しい
そこで筆者がおススメがするのが、リモートを逆手に取った15分のオンライン雑談である。久しぶりに話したい人に15分だけの会議を入れてしまう方法であり、時間が限られているだけに相手の負担感も比較的少ない。
・終わりに
今回の本は凄く具体的にこうすれば企画が出来る、というよりかは、このようなマインドや仕組みを自分の中で持っていると企画ということに取り組みやすくなる、という本でした。具体的な企画の方法論としては、同じ筆者のひとつ前の本「人が動くコンテンツのつくり方」の方が役に立つとおもいますので、気になった方はそちらもお読みください。
Have a nice reading life
リモートワークでも有効なマネジメント手法とは?「リーダーの仮面」を読んで
もの読むひと管理人のBeeです。
昨年コロナ感染が拡大したことに伴い多くの企業でリモートワークが一般化しました。
上司・部下ともに新たな環境で仕事をしていくことが求めれます。
従来日本企業が強みを持っていたとされるOJTの仕組みや暗黙知の積み重ね、などが通用しなくなり困ってる上司の方もいるんじゃないでしょうか。
今までは毎日出社して顔を見ることで自然に出来ていた(と信じている)チーム運営を変えなければいけないけど、どう変えればいいのか分からない人におすすめの一冊です。
・One Phrase Summary
この本では、チーム運営を行う際に”織学”というマネジメント手法を紹介しています。
一言で言えば”感情ではない仕組み化されたマネジメント手法”です。それでは具体を見てみましょう。
・リーダーの仮面のエッセンス
- 5つのポイントにフォーカスした管理方法
- ルール > 場の空気ではなく言語化されたルールを作る
- 位置 > 対等ではなく上下の立場からコミュニケーションする
- 利益 > 人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
- 結果 > プロセスを評価するのでなく、結果だけを見る
- 成長 > 目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ
・5つのポイントにフォーカスした管理方法
この本は今部下がいる人だけが読むべきなのか。
それは違う、と筆者は言います。
一般的なプレイヤーとしての能力は30代でピークアウトすると考えられており、多くの人が長い目で見れば何らかの形でマネジメント手法を求められることになるのです。
そこで、”織学”では個人的な資質に基づかない仕組み化されたマネジメント手法として、①ルール、②位置、③利益、④結果、⑤成長、の5つにフォーカスをします。
・ルール
ルールが”織学”における一番目のポイントです。チームを運営する際に、場の空気ではなく言語されたルールを作ることが大事と言われています。明確化することにより、チームの所属員が口に出せないけどもやもやした気持ちを抱えなくて済む、ということです。
機械的で冷たく見えるかもしれませんが、みんなが同じルールに従う、ということが公平性を保つことに繋がります。もちろん環境変化やチーム所属員の状況に応じてルールを柔軟に変えていくことは問題ありません。大事なことはルールは全員が守る、ということです。
・結果
四番目のポイントです。部下を評価する際には”織学”では、プロセスを評価するのではなく結果で結果だけを見ることがフェアな組織に繋がると言います。また部下に仕事を任せる時には、目標設定と仕事の依頼をセットにした上で、結果のみを報告させる、方法を取ります。
そして結果報告を受けて達成してればお疲れ様でした、とコメント。
達成していなければ、ではどうしますか?と次のアクションを求める、ということを繰り返します。
今回は「リーダーの仮面」で紹介されている”織学”のポイントをご紹介しました。普段自分が当然の様に思っているチーム運営の方法とかなり離れている、心理的に受け入れにくいというポイントが多かったのではないかと思います。
一方で、実際に読んでもらえば分かりますが、その行間含めて理解していくと、自分のチーム運営に反映できるポイントも数多くあると思います。自分が違和感を感じる本を読むことも幅を広げる為には有用です。次の一冊の候補に是非♪
Have a nice reading life
読書後のフォローシステムとしてのブログ
はじめまして。もの読むひと管理人のBeeです。
子供の頃から読書好き。大人になっても読書好き。
色々と趣味になりそうなものも経験しましたが、結局残ったのは読書でした。
高校までに読んだ本は小説です。
歴史、SF、推理、恋愛など色々なテーマの本を乱読しました。
大学生になると思春期と社会人の狭間で、難しい古典などにも挑戦。
そして社会人になるとビジネス書を多く読むようになります。
小説も読みたいけど、まずは少しでも仕事が出来るようになることが先、という訳です。
社会人になって10年以上。
毎年50冊以上は少なくとも読んでいるので合計で500冊は超えます。
身についているものもあれば身についてないものも。
それでも読書は自分を成長させてくれました。
その中でも自分の考え方の基礎を作った「レバレッジ・リーディング」を実践する場として「紙1枚!独学法」の方法を組み合わせて実践する場としてブログを始めます。
「レバレッジ・リーディング」は、社会人1年目に読んだ1冊です。
それまでの本の読み方とは全く違う読み方をこのタイミングで学べたことはその後の社会人生活に大きく役立ちました。大事なことは”読書後のフォローで実践に繋げる”ということです。
〇レバレッジ・リーディングのエッセンス
- 目的を持って本を読み、ポイント以外は読まない
- 本を読んだら、自分流に応用して、実践で活用する
- インプットだけでは自己満足。アウトプットこそが勝負
- パレートの法則である20/80を読書にも適用
- 最も重要なことは読書後のフォロー
次は「紙1枚!独学法」です。自分が働く中で大事だと思っていたことと共通することが多く書かれており、”20字で本質を掴み、人に説明出来るように学ぶ”ことで学習の成果を最大化出来る、というものです。
〇紙1枚!独学法のエッセンス
- 目的を明確にして思考整理しながら学び端的に要約する
- 20字の制約で本質をつかむ。Outputを意識したInputを
- 理解するとは、人に説明できるレベルになること
- 人に説明するポイントは、What、Why、How、に答える
つまりこのブログでは「レバレッジ・リーディング」で学んだ読書後のフォローの仕組みを「紙1枚!独学法」で学んだ学習方法を組み込む形で実践していく仕組みです。
これから様々な本の備忘メモを記していきます。
Have a nice reading life