リモートワークでも有効なマネジメント手法とは?「リーダーの仮面」を読んで
もの読むひと管理人のBeeです。
昨年コロナ感染が拡大したことに伴い多くの企業でリモートワークが一般化しました。
上司・部下ともに新たな環境で仕事をしていくことが求めれます。
従来日本企業が強みを持っていたとされるOJTの仕組みや暗黙知の積み重ね、などが通用しなくなり困ってる上司の方もいるんじゃないでしょうか。
今までは毎日出社して顔を見ることで自然に出来ていた(と信じている)チーム運営を変えなければいけないけど、どう変えればいいのか分からない人におすすめの一冊です。
・One Phrase Summary
この本では、チーム運営を行う際に”織学”というマネジメント手法を紹介しています。
一言で言えば”感情ではない仕組み化されたマネジメント手法”です。それでは具体を見てみましょう。
・リーダーの仮面のエッセンス
- 5つのポイントにフォーカスした管理方法
- ルール > 場の空気ではなく言語化されたルールを作る
- 位置 > 対等ではなく上下の立場からコミュニケーションする
- 利益 > 人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
- 結果 > プロセスを評価するのでなく、結果だけを見る
- 成長 > 目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ
・5つのポイントにフォーカスした管理方法
この本は今部下がいる人だけが読むべきなのか。
それは違う、と筆者は言います。
一般的なプレイヤーとしての能力は30代でピークアウトすると考えられており、多くの人が長い目で見れば何らかの形でマネジメント手法を求められることになるのです。
そこで、”織学”では個人的な資質に基づかない仕組み化されたマネジメント手法として、①ルール、②位置、③利益、④結果、⑤成長、の5つにフォーカスをします。
・ルール
ルールが”織学”における一番目のポイントです。チームを運営する際に、場の空気ではなく言語されたルールを作ることが大事と言われています。明確化することにより、チームの所属員が口に出せないけどもやもやした気持ちを抱えなくて済む、ということです。
機械的で冷たく見えるかもしれませんが、みんなが同じルールに従う、ということが公平性を保つことに繋がります。もちろん環境変化やチーム所属員の状況に応じてルールを柔軟に変えていくことは問題ありません。大事なことはルールは全員が守る、ということです。
・結果
四番目のポイントです。部下を評価する際には”織学”では、プロセスを評価するのではなく結果で結果だけを見ることがフェアな組織に繋がると言います。また部下に仕事を任せる時には、目標設定と仕事の依頼をセットにした上で、結果のみを報告させる、方法を取ります。
そして結果報告を受けて達成してればお疲れ様でした、とコメント。
達成していなければ、ではどうしますか?と次のアクションを求める、ということを繰り返します。
今回は「リーダーの仮面」で紹介されている”織学”のポイントをご紹介しました。普段自分が当然の様に思っているチーム運営の方法とかなり離れている、心理的に受け入れにくいというポイントが多かったのではないかと思います。
一方で、実際に読んでもらえば分かりますが、その行間含めて理解していくと、自分のチーム運営に反映できるポイントも数多くあると思います。自分が違和感を感じる本を読むことも幅を広げる為には有用です。次の一冊の候補に是非♪
Have a nice reading life